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2008年 01月 02日
12月14日、四国アイランドリーグ初のジンバブエ出身選手、シェパード・シバンダが関西国際空港から母国へと無事旅立ちました。香川オリーブガイナーズの球団職員である私の下には「シェパードの来年の契約はどうなるのか?」という問い合わせが、ジンバブエ野球会関係者の方々から多数届いておりました。彼は2007年度も香川オリーブガイナーズの一員として日本でプレーすること、この場にてご報告させていただきます。
彼が高松に到着したのは、シーズン開幕も間近に迫っていた3月16日、まだ寒いのに半そでTシャツ、ハーフパンツという格好、来日前から話題性抜群だった彼に取材しようと集まっていたマスコミからすればその姿は非常においしいネタ、早速突っ込まれていたのを覚えています。 それから今回の帰国までの8ヶ月、彼は日本の生活、日本の野球・・・慣れないことばかりの環境に身を置いて、それはさぞかし大変だったことだろうと思います。本来ならば、協力隊OBであり、しかも派遣国がジンバブエであった私が彼の面倒を見るはずでした。しかし、球団運営業務に忙殺されて何もしてやれず、その点は本当に申し訳なく思っております。しかし、幸いにも監督、コーチ、チームメイト、トレーナーといったチームスタッフに恵まれ、何度かホームシックになりながらも確実に彼は成長しました。 まずは何と言っても格段に体が大きくなりました。だぶつき気味だったユニフォームが最後にはパンパンでした。10kgほどは体重が増えたと聞いております。彼から「来年のユニフォームはもっとゆとりのあるサイズにしてほしい、しかもバリー・ボンズのように裾は引きずるぐらいの長さでお願い」と言われました。サイズ変更はもちろん対応しますが、バリー・ボンズの真似は10年早いと却下しております(笑) 日本語も片言ながら覚えてきております。まだまだ単語レベルではありますが・・・先月、選手全員がある食事会に招かれた際には、チームメイトに促されたシェパードが「エンモタケナワデハゴザイマスガ(宴もたけなわではございますが)、ヨォーッ、パン」とタイミングなどお構いなしに一本締めを披露してくれました(笑) 肝心の野球においては、ジンバブエの頃と違って毎日練習するということ自体に戸惑いを見せていたのが、そのうち毎晩の素振りを欠かさないようになり、その最中にアドバイスをもらうために近所に住むチームメイトを自ら誘うようにもなりました。「その真摯な姿勢には逆に見習うべきものがあります」と毎晩誘いを受けているチームメイトから話を聞いたことがあります。そのような真面目な性格もあって、彼の野球技術は確実に向上しております。正直、公式戦での出場 試合数は少なく、何度か試合を決定づける活躍(各試合ごとに贈られるMVPを2度受賞)はしたものの、全体を通してみれば平均点以下の成績であることは否めません。しかし、日本とジンバブエの野球レベルの違いを考えればそれは至極当然のことです。ただ、そこを言い訳にはせず、更なる向上心を持って来年度は他の日本人選手と同等の結果が残せるよう、彼には頑張ってもらいたいと思います。 最後に、このような場で言うと彼に怒られるかもしれませんが、シェパードは現在彼女募集中です。本当かどうか定かではありませ んが、ジンバブエにいた彼女とは別れたそうです。いつも私に「誰か紹介してくれ」と言いますが、その前に私も彼女募集中です(笑)どなたか、こんな二人にいい方を紹介していただければ・・・それはさておき、来年もシェパードは日本にて野球を続けます。 皆様の期待に沿えるよう彼自身頑張り、私も彼を支えていきたいと思いますので、今後とも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。
by amain
| 2008-01-02 01:08
| ジンバブエの風18
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