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2008年 01月 02日
総合学習で「インターアクト」を選択している生徒の内の希望者が、今年は地元ロータリークラブ
の協力でカンボジアへ行き、井戸掘りや換金作物の植樹等を体験、感想を寄せてくれたものです。 私は2006年12月18日から12月25日までの約1週間、カンボジアへ支援活動に行かせてもらいました。 一日目、この日は移動だけで終わったのですが、初めてカンボジアを見る事ができました。第一印象は夜だったという事もあり、街が少し恐ろしく見え不安でいっぱいでした。道はある程度舗装されてあったのですが、交通マナーも無く、バイクでもヘルメットを被らず二人乗り三人乗りは当たり前で、中には四人乗りをしてる人達もいて、警察は何をやってるんだろうと思ってたら二人乗りをしている警察を何人か見てしまって、あの時はもう唖然としてしまいました。行く前に発展途上の国は治安が悪いというのを聞かされていて、実際にそういうのを見ると、明日からがとても心配になって、正直恐かったです。 二日目からは早速活動に入りました。作業は全て一つの小さな村でしました。でも村に行くまでが大変で、道が舗装されてなく、ボコボコで、車も20何km/hくらいしか出せず、2.6kmの距離でももの凄く時間がかかり、毎日の村への移動が精神的につらかったです。村に着くと、すぐに子供達が来て歓迎してくれました。子供はとても可愛く、笑顔に関しては、日本人にはできない純粋でとてもステキな笑顔で、見ているととても明るい気持ちになりました。 土地を耕す作業では、巨大なトカゲやヘビ、 数えきれない程の毒アリなどが生息していて、特に毒アリは噛んできて痛くて腫れてしまってしまってで、とても大変でした。でもカンボジアの子供達は裸足で平気に歩いていました。さすがに強いなって思ったのと同時に、生物っていうのはその場所その場所で生きる為に進化できる神秘的なものだなと感じました。井戸掘りでは、もしかすると途中に岩盤に当たって掘り直しとかある状況だったし、時間も無かったので祈りの気持ちで掘りました。日頃の行いが良いせいか、約30m地点くらいで地下水を掘り当てる事ができました。水が出た時のあの達成感は素晴らしいものがありましたし、現地の人に喜んで頂いて嬉しかったです。 その村と孤児院では私達が一番楽しみにしていた野球をやりました。カンボジアの人達は野球というスポーツを知らず、与えられた時間も短く、大体の事しか教えられなかったのですが楽しさは分かってもらえたと思います。最初はわざと私達だけでキャッチボールをやっていると、案の定、一瞬のうちに子供達が集まってきました。道具を貸して、一緒にキャッチボールをしていると、楽しそうに騒ぎながらやっていました。それを見ていると私はとても嬉しくなって、子供に負けないくらい指導を楽しみました。やったのは、ゴロやフライを投げてやったり、バッティングを教えたりしました。その中で思ったのは、全く野球を知らない子供達に野球を好きになってもらう為には、ちょっとの事でも褒めてあげたり、教えている本人が楽しんでいる事が大切だなと思いました。結局村では大人達も子供に負けないくらい野球をしてはしゃいでいました。野球というスポーツをカンボジアの人達にほんの少しだけでも伝えられたんじゃないかなと思うし、どんどんこれからも世界中で野球が広まって欲しいと思います。そして、野球が世界平和の架け橋になってくれれば、野球をやっている私達にとっては何より嬉しい事だと思います。 私達は二つの小学校を訪問し、文房具を届けて来ました。一つは、トンデンサップ湖の上にある小学校で、もう一つは、とても田舎であまり支援も届かず貧しい暮らしをしている子供達が通う小学校に行ってきました。一番心に残ってるのが田舎の小学校で、水の上にあって浮いていて揺れているのも凄かったんですけど、田舎で道も舗装されてなくて貧しいから文房具はとても貴重なものらしかったのです。だから渡した時は本当に喜んでくれました。それを見ていると、今までの自分の勉強に対する怠慢さや裕福さを改めて感じさせられました。そして最後私達が帰る時の子供達の笑顔、私は一生忘れないと思います。 最後に、私は本当にいい体験をさせて頂きました。こういう事をさせて頂いたのも現地でお世話してくれたカンボジアの方々、私達を支援して下さった学校関係者やロータリークラブの方々のおかげです。私は皆さんのおかげで学び、成長できたと思います。カンボジアでの一瞬一瞬が私にとって学習になりました。支援というのはしてやるではなく、させてもらうという言葉が当てはまると思います。私を支援して下さった全ての皆さん、本当にありがとうございました。そして、私が訪れたカンボジアの人達の笑顔や優しさは、私の一生の宝物です。
by amain
| 2008-01-02 01:10
| ジンバブエの風18
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