カテゴリ
以前の記事
リンク
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2008年 02月 18日
事務局だより
伊藤益朗 ●2007年12月。星野ジャパンの戦いに、野球の醍醐味を満喫しました。北京が楽しみです。 ●北京オリンピック、野球のアフリカ予選は、12月15日から南アフリカのヨハネスブルグで開催され、南アが優勝し、3月に台湾で開催される世界最終予選に出場します。アフリカでも、星野ジャパンと同じ舞台へつながる予選があったのです。マンディ監督の報告をご一覧ください。また、南アにやってきたジンバブエチームに対し、ジンバブエ野球会を代表して、村井さんから以前デサント社から頂いていたスパイクをプレゼントしました。 ●同会の目的を「アフリカを中心に、野球振興と野球交流をゆったり応援する。」と変更させていただきます。ジンバブエ支援がままならない状況下、ジンバブエを核にしながらも、必要とするところへの支援を可能にするためです。皆さんの中には、ジンバブエ・アフリカに関心が強い方と、野球への関心がより強い方がいらっしゃいます。支援先をジンバブエから他へ移さないでというご意見と、野球関連であれば、ジンバブエ以外でも柔軟に考えてよいというご意見があります。 ●今回、「冬の集い」はお休みをさせて頂き、別の機会に「ジンバブエ野球会10周年」を考えます。ご了承ください。 ●昨秋、朝日新聞の15回に及ぶ連載「国を壊す・ジンバブエの場合」で、ジンバブエの危機が紹介されていましたので、日本でもジンバブエの苦境が知られるようになりました。その各回の見出しを連記させて頂くと、次のようになります。 ①独立27年、逃げる民。ワニ泳ぐ川渡り南アへ。パン価格2ヵ月で3倍 ②「価格半値」靴屋に走った③卵1個、露天で「2万円」④医師も困窮、海外脱出⑤派兵と農場接収、打撃⑥元ゲリラ占拠、枯れる畑⑦農場追われ流民100万人⑧流民、野を焼き動物狩る⑨白人農家、大豆が貨幣⑩NGO、小農の自立促す⑪農業功労者を邪魔者扱い⑫給食だけで腹満たす⑬経済崩壊「英国のせい」⑭野党への暴行、公然と⑮「命かけて戦ったのに」 ●毎日新聞(1/20)によりますと、「ジンバブエでは、2008年1月18日に最高額紙幣として、1千万ジンバブエドル札が導入されました。公定レートでは333米ドル(約35800円)、闇レートではわずか3.3米ドル(約358円)の価値しかない。また、ジンバブエでの一般的なハンバーガーの価格は1個、約1500万ジンバブエドルだという。」(要約) 私たちが25人ツアーで訪問した2001年には、100米ドル札1枚が、闇レートで100ジンバブエドル210枚に替わったことに驚いていましたが、もし今も最高額紙幣がそのままなら、300万枚に替わることになります。 ●シェパード選手は、昨年まで2年間お世話になった香川オリーブガイナーズを解雇されたので、BC(旧北信越)リーグの新球団、福井ミラクルエレファンツのテストに挑戦し、入 団を許されました。福井は、今季出来たての球団です。うまく出場機会に恵まれて、試合での経験を積むことが出来るように願っています。試合に出続ける経験を日本で積んで、いつの日かジンバブエで野球を伝えてもらえたら、更に嬉しく思います。 ●シェパード選手は、1月29日来日。2月1日に入寮し、福井での野球生活が始まります。 ●村井洋介さんのお父様(弘治様)がお亡くなりになりました。生前お好きだった聖句のとおり、高ぶらず、ご自分だけが特別扱いされるのを嫌う、謙虚な方でした。また、お母様が遺品を整理しておられた時、手帳の最後に「求めない」という言葉を書いておられたのを発見されたそうです。深い部分での決意は生き方に現れるということを思いました。村井さんのご両親の支えあればこそ、野球場が出来、私たちの会もスタートし、またここまでやって来られたと感じています。本当にお世話になりました。ありがとうございました。 ●会計中間報告 期首(6月1日) 1,478,561円 12月末残高 1,997,719円 (その間の主な支出)シェパード陣中見舞い10,000円、 シェパードBCリーグ受験時の国内移動と宿泊支援86,023円 その他、ジンバブエの風印刷費と発送料、村井氏ご尊父様ご逝去供花代等 ●アフリカ、ジンバブエの地は大変厳しい状況が進行中で、マンディ氏は、今回の原稿で、いろいろな提案をしています。そんなことがこの厳しい状況下で出来るのかと思いますが、その熱意は頼もしい限りです。応えられることがないか、考えます。 私の仕事は、11・12月は例年年賀状印刷で忙しく、数年前までは、へとへとになっていました。近年は注文数が大幅に減ったため、ずいぶん体は楽になりました。しかしその分、稼ぎも悪くなってきました。今回の正月は、不完全燃焼のうちに迎えることとなり、以前までの「あー、何もかも終わった」という爽快感が持てませんでした。そのせいでなのか、今年気がついたのですが、私は、この正月の期間がものすごく好きだったのです。この時期は、自分も他のほとんどの人たちも休みで、世間が止まって落ち着いています。この時に、思い切り子どもの時のように心と体の探検をしていたのです。普段読めない本を読んで、自分の感覚を呼び覚ますのです。当ても無く電車に乗って本を読み、気の向いたところで降りて、付近を散策するのです。一年に一度、失っていたものを思い出す何ものにも代え難い貴重な一週間でした。仕事や用事に引っ張られるように過ごす日常と違う、静かで自分の呼吸が聞こえそうな至福の時間です。私が飛行機が好きなのも、離陸したらもう誰も追ってこないという痛快感から来るものでした。人は、責任ある存在である一方、子どもの頃の奔放な感覚を覚えていると思うのです。どんなに嫌な上司や得意先でも、その人の奥にも、きっとそんな懐かしく温かい感覚が隠れていると想像します。人を、頑張っているとかいないとか、能力があるとか無いとかで、軽々に断を下してよいのでしょうか。みんな独自の生い立ちを持っています。そんなあなたを応援しますという姿勢を貫きたいと思っています。 私はこれまでいろいろな現場で野球に携わってくることが出来ましたこと、幸せに思っています。現役はアマチュア最高レベルの社会人野球のカネカまで経験させて頂き、その後の指導歴は、私学で母校の関学高、身障者チームの兵庫神戸コスモス、社会人クラブチーム全播磨硬式野球団、ジンバブエナショナルチーム、地元で公立の尼崎産業高。ここに並べただけでも、選手の置かれている状況は見事なくらいさまざまです。その人の「野球が好き」を潰さなければ、誰にでもその人なりの野球がありました。私は今も、一人一人の選手たちの変化、成長を楽しみに、尼崎産業高のグランドへ応援に通っています。
by amain
| 2008-02-18 22:34
| ジンバブエの風20
|
ファン申請 |
||